VRを捨てよ旅に出よう〜in 深セン④〜

<4日目>

ニタはカメラマン時代より晴れ男なので、大事な時は例に漏れず本日も晴天ナリ。

気分もすっかりピーカン、前回の福岡県視察団で行けなかった華強北電気街へGO!!!!です。

 

本日からまたひとり旅!

人見知りの冒険したがりというこじらせた性格なもので、

今日は「深セン新鮮なチャレンジして回ろう!!」の回です。

 

ちゅう訳で勇気を出して地下鉄での移動を選択。

で、地下に降りてびっくり!!!!は、X線の荷物検査機がありますです!!??

(警備も怖いので写真も撮れず。。。)

そうなんです。深セン地下鉄初体験ですが、手荷物は全部検査機を通さなければならぬのです。

ビビってドキドキまごまごしてると怪しまれるので、慣れたそぶりで機械に通し、なんとか駅構内へ。。。

さあ、ここまでドキドキしても切符も買ってない。さて、どうするかな。。。

色々見てると、どうやら現金で切符も買えるし、なんか地下鉄カードっぽいものもあるような。

売り場のお姉さんと「カードなん??」とジェスチャーで何とかやりとりし購入したのが、

こちらの地下鉄カード!!!ジャーーーン!!!!

ドラえもーーーん!!にワンピースのチョッパーーーー!!!!

いやいや、海賊版とかパクリとかじゃないっす!!オフィシャルっす!!!

こちらのチョッパーなんてICチップ入りのキーホルダーっすよ。

ほんま可愛い♡日本もこう言うのだともっと売れる気もしますな。

 

来て見て触れないとわからないコト。

この国も戦後の日本のように

コピーから新しい1歩を進み、今や我々の手の届かないところを走っていますよ。。。

きっと親父たちが体験した高度経済成長って、こんな感じかもしれんすな。

 

さてさて感傷に浸りつつ、中国でもGoogleマップが使えたため、目的地検索はスムーズです!!!

駅も車両も綺麗だし、なんか安心っすな。

そしてみんなスマホ見て下向いてる風景は日本と一緒。

違うのは警備員さんがちょいちょい監視のために同乗している点。

でも、そんな警備員さんもスマホ見てるゆるさもまたご愛嬌。

さて、私が宿泊している科学館駅より3駅であっという間に華強北駅に到着!

こちらがそうです!アキバの30倍の規模と言われる電気街!!

さあ!VRの市場調査と趣味を兼ねてまわるぞーーー!!!

と意気込んで、すぐに、、、迷子。。。

携帯ケース、隣も携帯ケース、上も下もどこへ行っても携帯ケース屋。。。

フロア丸ごと携帯ケース屋ですか??

福岡で言うとビックカメラ1棟がケース屋のスケール。

ケース屋で迷子のケースです。。。

 

迷い歩いた時間1時間。。。

半泣きで、、、外へ出てうなだれている私に、大きな声で何かの勧誘を始めるおじさまたち。

わからんよ、、、全く中国語。。。と呆然とした私の隣でボソボソ聞こえる聞き慣れた言葉。。。

あれ?日本語に聞こえる?? 幻聴?いや違う。それは独り言のようで、、、パッと振り向くと。。。

日本人ではありませんか!!!!

何で見た目でわかるのか!!ですって??

だって、昨日交流会で熱く語り合った日本人の方だったんですもの!!!

しかもこの茂田さん、ここ華強北電気街マスターさんだったのです。

昨夜交流会の際、「問屋などマニアックなもの教えますよー!」なんて言うてた方で

地獄で仏に会うとはまさにこのこと。抱きつく勢いで話しかけ、迷子の旨を伝えると、

「大きなVRコーナーあるので案内しますよ!!」と自分のことは置いといて案内を。

一晩縁あって知り合っただけなのに。

いやあ、私つくづく運がいいんです。

「運」とはやっぱり「運」ばれて来る「人」と「チャンス」ですな!

人との繋がりは本当に恵まれております。後は本当チャンスをつかまねばです。

 

案内いただきながら電気街の歩き方に交渉の仕方、

疲れた時の休憩ゾーンまで、隅々レクチャーいただきワクワクのVRゾーンに到着!?

「あれ?隣のスペースかな」

「あれ??なんか形が変わったかな」

「あれ???確かVRはこの真ん中に特設コーナーができて、、、たのに」

「ない!!!どこにもない!!!」

と、そこいらの店員に聞いてみると、、、

 

「VR、人気ないね!今はこれよ!!」と勧められたのは

昨日見たおなじみのマッサージ機・・・ですよね。

 

よくよく聞いてみると、昨年まであったVRコーナー。今は置いてないとのこと。

確かにVRのポスターはいろんなところにあれども、どこにもVR機材は見当たらず、

理由は、もうみんな飛びついてバーっと買って、今は売れないからと言う単純明快な理由。

 

やっぱりVRって冬の時代なのか。。。

今日も再び今後のVR事業を考え始める私の夜は更けていく。

そんな立ち止まった私を鼓舞するように、この街は自由で、そしてエネルギッシュです。

 

我々が遅いのか、ここが速すぎるのかはわかりませんが、

この街に住み働く人々はロックンロールの精神を感じるほど自由な生き方をしている。

デジタルなゲームセンターで踊り遊ぶ若者たちの横で、

アナログに社交ダンスを大音量で踊るおじさまたちに囲まれる喧騒の中

冬なら冬で春を待つかと、小躍りでホテルに帰る4日目の夜。